【嘘壁】
制作者:籠谷シェーン
現代美術二等兵:嘘壁

今月はいつもの駄美術ではなく番外編として大学の頃の作品です。 ネタ切れか?との声もありましょうが、まだまだ駄美術作品はありますので それは又来月以降ということで。
で、この作品は1回生の制作展に出品したもので、高さが2メートル以上もある 僕の中では大作の部類です。 彫刻基礎課程というものがあり、鉄や樹脂、木、石と一通り素材を
体験するのですが、 これは鉄板を溶接したり、穴をあけたり、溶断したりと、
習いたての技術を駆使して 作りました。
コンセプトは「すべてのあらゆるモノはいずれ等しく必ず朽ちる。」みたいな。 諸行無常てなかんじを、錆びた鉄板のパッチワークと、そこからのぞく ひび割れた土壁で表現しました…。うわー、青臭さっー!赤面ものですわ。 今思うと、何かわざと難しいコンセプトをまるで心の底から思ってるふりを しながら作っていたような気がします。このあと卒業するまで、
それらしい 所謂“作品風”に仕立てることに終始してました。
それは窮屈で、バイトの依頼仕事を作ることのほうがよっぽど楽しかった気がします。 今はその頃の反動も少しあるのか、「正直に作ろう。」みたいなことは常にあって ええかっこして、眉間にしわよせて考えてるふりするのは自分的には すごく逆に格好悪いからイヤやなあと。
それで作ってるのが今の駄美術っていうのも説得力ないですが。
あ、この作品ですが、制作展後も彫刻棟の作品置場みたいなとこの防風壁みたいな
かんじで4年間みんなの大切な作品を風から守ってました。
糞の役程度はたったということですな。

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