【誰かの思い出200円】
制作者:籠谷シェーン
現代美術二等兵:誰かの思い出200円

展覧会をやるきっかけが、他人の展示を見て「こんなんでも美術と言うのなら、
ギャラリー借りて作品置いたら明日から俺らでも作家先生やんけ!」
という今にして思えば青臭い衝動が全てのはじまりでした。
第2回目の「現代美術100連発」では、「なんでもかんでもゴミでも適当に 並べたれ!
作品の質?関係あるか!数で勝負じゃ!」という勢いだけで、当時3人だった メンバーで
合わせて100作作って並べるという、ただその行為が馬鹿馬鹿しいから やってみました、的なこれまた若さゆえのイカ臭さみたいなものが溢れる展覧会でした。

もう16年も前のことなので、正直自分が何を作ったかあまり覚えてなくて、 他のメンバーの
作品のことのほうが覚えてるくらいで、作品自体も紛失したり 壊れたりと半分くらいしか
現存していません。個人的にはハマダの作った 模型の恐竜の首に十字架をかけただけの「恐竜はクリスチャン」という作品が 突き抜けすぎていて今でもちょくちょく思い出しては
笑ってしまいます。

で、今月の駄美術はそのときの展覧会に出品した「誰かの思い出200円」。
神戸の高架下にあるジャンク屋のガラクタの山の中に、ダビング済みのカセットテープが
10本くらいまとめて200円で売っていて、こんなん誰が買うんかなあーと思っていたら
気がつくと僕が買っていました。
再生するのもなんとなく前の持ち主の思いがこもっていそうで気持ち悪く ずっと
ほったらかしだったのですが、この100連発展で作品ということにして ひもで結わえなおして展示した次第です。
個人的には誰かの思い出供養のようなイメージだったのですが、この後10年以上続く
二等兵不遇時代はもしかするとこのカセットの呪いだったのかもと思うとゾッとします。

戻る