【BT】
制作者:籠谷シェーン
BT

今年はお陰様で活動20周年と言うことで、作品展示や
なにやらでバタバタとした日々を過ごしています。
いろいろ過去の作品を整理する中で、初めて外のギャラリーで発表した作品 の
画像を探していたら出てきたのがこの「BT」という作品です。
1992年の「大蔵SHOW」という展覧会だったのですが、
いろんな所で書いてるとおり「ギャラリーで作品並べたら、
明日から俺も作家先生や!」というのが基本コンセプト(?)でした。
今でこそ作品の伝達性云々考えて作っていますが、この頃は
本当になんでもアリで、ウサ晴らしのそれでしかなかったような気がします。

あの頃美術界に於いて情報発信するメジャーなメディアが
雑誌「美術手帖」 くらいしか無く、20年前は僕も気が向けば立ち読みはしていたのですが、
展評などを読むにつけ「何書いてるんや!国語力ゼロか!お前の偏った
知識をひけらかしたいだけやんけ!」などと実に偉そうに憤っていて、
更に掲載されている作家に嫉妬しつつ、この本を茶化すような作品を
作らねば、と変な使命に燃えていた記憶があります。

この作品はリノリウム版画と、シルクスクリーンで制作した のですが、
何故そうしたのか理由も思い出せません。多分嫁が
まだ学生で、版画の部屋のプレス機を使わしてもらう事が可能だったから
シルクだと印刷みたいに仕上がるかな、という動機でそうした気がします。
見ての通り作品の中身も、当時の美術手帖の表紙のフォーマットに、適当に
無意味なコラージュや、雰囲気だけのイラストをレイアウトしたものを
粗製乱造よろしく刷っただけで、今見ると非常に荒くなんとも雑な
仕上がりです。ただただ「やってまえ!」みたいなノリだったのでしょう。

「若気の至り」と言う言葉を思い出させるこれらは、今や恥ずかしい過去を
思い出させる古いアルバムの1ページみたいになりました。
ただ、ちょっと反省するのは、最近こんな勢いだけで作ることも無くなったなあ、と。
20年の節目を迎え、初心を忘れずもっとはじけた作品作りをしていく所存ですので
皆様今後ともご指導ご鞭撻宜しくお願いします。
あと「美術手帖」様、ゴメンナサイ。又ネタにさせてください。



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