【素朴さん】
制作者:ふじわらかつひと
素朴さん

大学時代に何をして遊んでいたかの話を 他人にすると
「ずいぶん 牧歌的だねえ。」と言われます。

どうやって遊んでいたかといいますと 
「裏山に入ってザリガニ獲ったり、川にワナを仕掛けて魚を獲ったり」。。。
今思うと「戦後 間もなくかっ!」と自分でもつっこみたくなるくらいですから、
そりゃ「牧歌的だねえ。」と言われるわな。。

たまにやる飲み会も 居酒屋に行かず、彫刻棟(校舎)の裏で炭火焼きをしたり、
雪が降りしきる中、テントを張って飲んだり。。。
その校舎裏の飲み会は「悲しい歌合戦」といって、誰かが失恋したり、悲しいことがあると
開催する歌合戦で、それぞれが選び抜いた悲しい歌を披露(もちろんアカペラ)する
格調高い(?)宴でした。

一度 真冬に 酔っぱらって動けなくなった僕を彫刻棟に停めてあった車に 
エアキャップとともに押し込んで 皆が帰ってしまい、
危うく凍死しそうになったこともありました。
まあ今となってはいい思い出ですが、やっぱりオーソドックスな大学生とは
ちょっと違うようですね。
そんな環境で 二等兵の脱力感がうまれてきたのかもしれません。
単純に金がなかっただけのような気もしますが。。。

さて今月の作品は「素朴さん」。
「嗚呼!改造彫刻ヴィーナス」という展覧会の時につくったミロのヴィーナスのアレンジです。
ヴィーナスの顔に木の身体、ひもの足。。。
素朴でありつつ アカデミックな面も薄れない二等兵の活動そのもの… か…?

戻る