びちぽあ

びち

第8回 「命名 ぽあん」

目が開いたとはいえ、そのまま外に戻すこともできず、 一緒に暮らすことになった。
最初はぼろぼろだったが、次第に かわいくなっていった。
僕の中では名前は「ぽあん」に決まっていた。以前からびちは「ぽあ〜ん」と 鳴くことがあったので、次に猫が来たら名前は「ぽあん」にしようと決めていたのだ。
しばらくは粉ミルクを溶かしてあげていた。器にミルクを入れると、 どんどん体ごと突っ込んで、全身べちゃべちゃになるのだった。
びちはとてもかわいがってくれた。きちんと毛づくろいをしてくれて、 オスなのに乳を吸われていた。ときどきびちが首に噛み付いて、 ぽあんが「ぴぃーーー」といっていた。


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