「瓶詰めアート」
今回はいきなり作品の解説から。
年末に開催した個展で在廊しているときに言われた一番多かった質問が
「どうやってビンにキャンバス入れたの?」
でした。
この作品「瓶詰めアート」のこと。
ざっくり言うと「ビンの中でキャンバスを組み立てる。」
なんですが、せっかくなので細かく説明すると
1.瓶に入るサイズのキャンバスを作る。(木枠は接着しない)
2.左右の木枠にキャンバスを釘で固定(担架のような状態になる)
3.新たな釘を頭の部分のみにカットしておく
4.キャンバス上下の釘を打つ部分に 釘の頭のみを接着
5.木枠の上下左右の接合部にマグネットをそれぞれ埋め込み、
磁力でキャンバスが保持できるようにする。
6.上下の木枠を外した状態で瓶の中に入れる
7.接着剤を塗った下の木枠を瓶に入れ、磁力で組み立てる
8.接着剤を塗った上の木枠を瓶に入れ、磁力で組み立てる
9.キャンバスを上下の木枠に接着
という感じで例によってそれなりに手間がかかっています。
ああ めんどくさい めんどくさい。
まあ普通にボトルシップを作っている人の方がすごいですけどね。
生成AIで画像ならいくらでも奇妙なものができますが、
実際の立体で奇妙なものを作るのを考えるのが楽しいんですね。
さて次はどんなめんどくさいものを作ろうかな~。
「アフターユースリース」
皆さま新年あけましておめでとうございます。駄美術作り出してお陰様で今年は33周年。
こんなにダラダラと作品発表を続けていた事実に正月から驚いています。何か他のことを
コツコツと続けていたらもっと何かを成していたのでは?と思ったりしますが、継続は
苦手なので多分他に何も達成しなかったことでしょう。
僕らがギャラリーで展示を始めた頃に生まれた赤ん坊が今では33歳になろうとしている
なんて、関係ないけど責任を感じたりします。
いや、全然そんな他人に影響を与えてはいないのですが、きっと世間の33歳は
僕なんかより優秀で立派な社会人になっていることでしょう。なんか仕事ちょうだい。
あっという間といえば今年も年末年始が一瞬で過ぎたような気がしました。
今年は秋も短かったせいもあるのと、自分が歳とったせいか1年の過ごし方に慣れて
しまって体感的に早く感じるのでしょう。浦島太郎の玉手箱も何も特別なことでは
ないのかも知れませんな。
さて、今月の駄美術は「アフターユースリース」。
クリスマスのあとは正月の準備かあ、と前のめりな考えをしがちな貴方のための
リースです。クリスマスが終わるとすぐに大掃除ができるよう、タワシや雑巾で
出来ています。さて、もう2025年ですがもう年末の33周年の展示何しょうかなと
既に気持ちは先走っていますが、現代美術二等兵個展「駄美術は今」の後半は
2025年1月8日(水)から12日(日)まで!ぜひぜひお運びください!