「ガックリ絵画」
まだまだスターウォーズの話。そりゃね これだけブランクあいての新作やからね。
そりゃ盛り上がるで。
ただEP1のときもかなり事前に盛り上がったけど、観てみたら
え~っと こんなんやったっけ??と なんかすっきりせんかった。
まあすでに映画本来のターゲットからは外れてるんかもしれんし、
勝手に期待値をあげすぎてたんかもしれんが
ぽか~んという感じやったなあ。 いまだにEP1~3は あんまり記憶にない。
何回も観てるのに頭に入ってけーへんわ。
大人になってからやから、吸収力がにぶっとるしなあ。
今度の新作はほどほどの期待値で望もう。
さて今月の作品は「ガックリ絵画」。
「この絵 いいな」と買ってみたら裏にアイスバーのように
『はずれ』の文字が…。
気に入った絵を買ったところで、取引は成立して、
うれしいはずなんやけど、その文字を見たがために、
なんかもやもやしてしまうというもの。
さ~て 映画館出るときは どうなってるやろか。
「鳥居ーゼル」
10月末から開催のロンドンでのグループ展「Kawaii展」において会場である大学で学生に向けてのレクチャーとシンポジウムでプレゼンという柄にもない
晴れがましいことをしてきました。二人とも恥ずかしいことに英語力ゼロ。
学生時代にもっと英語を勉強していたら…と思いつつも、もし英語が出来ていたら
多分芸大など行かなかっただろうとも思うし、そうだったらこんな有難い話も
なかった訳で、なんとも複雑な思いでありました。
もちろん両方とも通訳の方が付いて下さり無事終えることが出来たのです。
が、今回非常に思い知らされたのが僕たちの作品の解説っていうのが、本当に
どうしようもなく翻訳しにくい!「獅子舞がEXILEのダンスを踊っていて、
で、タイトルが…」とか「ダルマが修行に飽きて不良になって髪型がリーゼント に…」とか。
こんなん訳したらストレートに伝わる訳ないやろうと。
まず「獅子舞」という日本の正月の神事がありましてー、から始めんとアカンのです。
もう「この作品はなぜ面白いかと言いますとー、」という最悪の解説をするはめに
なったあの感じです。
元々個人的な思い付きやこれまでの経験やツッコミをもとに作っているので、
そんなもん外人に伝わるかあ!と思っていたのですが、シンポジウムではなんと
意外と受けたのです。多分通訳さんの翻訳が良かったのでしょう。
通訳さん 有難う!
実は僕たちのしゃべった事と全然違うイングリッシュなジョークを言う てたとしたら
ショックですが…。
と言うわけで今月の駄美術は「鳥居ーゼル」。鳥居の形のイーゼルに絵馬の形の
キャンバスが乗っています。見たままの作品なのですが、こりゃ世界に伝わらんわなぁ。
「見れない作品」
映画の宣伝文句で
「最後のどんでん返しにあなたは驚愕する!」みたいなやつが
ようあるけど
それって 言うたらあかんのちゃうの?
「どんでん返しがある どんでん返しがある。。。」って
思いながらずっと観てるって なんかなあ。
で どんでん返しを観て「あ あった」と。
映画って そうやっけ?
それがウリやとしても 言わん方が楽しめると
思うけどなあ。
それ以外のウリがないんかなあ。
テレビゲームが複雑になって、攻略本なしでは
進まれへんようなもんもあって、攻略本片手に
書いてある通りに進めていって
「いけた」と なんか確認作業のように
なったりしてる。
なんやろね。
トリッキーな作品を作ったりもするけど、トリッキーってことを
先に言うたら身もフタもない。
この「見れない作品」っていうのは 『3D SCOPE』ってかかれた装置。
なんか激しい音が漏れてる。(「エイリアン2」のバトルシーン)。
それを覗いてる女の子がおるんやけど、実はその女の子も作ったマネキンで
そこまでが作品。
次に観ようと 周りをふらふらしながら待ってても ぜんぜん交替してくれへん。
近づいてみると タイトルは「見れない作品」。
げ! だまされた! というもの。
これを「あなたはだまされます!」って 事前に言うてもうたら
なんもおもろないよなあ。
「Fifteen night fever」
オリジナルとかオリジナリティって何なのでしょうか。
作家だから、クリエイターだからオリジナリティのあるものを
世に提示せねばならない、ということが絶対条件なのでしょうか。
この前の東京五輪のエンブレム騒動の折に何が驚いたかと言うと、
SNS等で積極的に発言する人の中に上記のようなことを普通に
仰る人(作家、クリエイターを名乗る人)が多く見られたのです。
純粋にそう考え、日々作る物もそのような物にされているなら
本当に尊敬するのです。ですので、僕のような引用上等!
あれとこれ足したら全然違う変な物出来るやん!って言うような
下衆なエセ作家は、そのような純粋な世界からは退場せねばならないと
言うことなのでしょうな…。
等と心にも無い寂しげな僕を演出し自分に酔ってみせたのですが
全くどうでもよくて、ちょっとだけショックだったのが美術界隈では
昔からそんな窮屈なことは言われ続けてたのですが、まさか社会と接点の
あるデザイン業界でも似たような物言いをするのだなあ、と少しだけ個人的に
落胆したのです。直接損害を得た人が色々言うんやったらええねんけど
そうじゃなにのに、そない怒らんでもと思うのです。もしかして今の
僕みたいにそんな自分に酔ってんと違う?と思ったり。
で、今月の駄美術「Fifteen night fever」。そうみんなカリカリせんと
9月やし名月でも眺めて広大な宇宙に畏敬の念でも払いませんか。ほら、
ラッキー、お月さん確変してお団子めっちゃ出てるで!ってめっちゃ
下衆い作品やん!
「スマホツール」
夏な 夏。
けっこう雨が続いて 今年は涼しいなと思ってたら
甘かった。いつも通りの夏。。。
油断しててグリーンカーテンもぜんぜん間に合ってない!
暑いんじゃ!
今年もすでに7か月経過。去年の秋の個展からだと10か月の間、
二等兵として活動したのは「おバカ創作研究所vol.6」だけ。
手前味噌な話でなんですが
この「おバカ創作研究所vol.6」はほんとおもしろかった。
ザリガニワークス・乙幡啓子・現代美術二等兵に加え、
ゲストの片桐仁さんがすごくて いや ほんとこのイベントの
完成形が見れたような一夜でした。
「スナック」と「スマホケース」というお題に果敢に挑み、
それぞれの持ち味を遺憾なく発揮。
ご来場のみなさんにも楽しんでもらえましたが、なにより
出演の我々が楽しかったです。
時間が遅かったため、閉演後に旨い酒を飲みに行くことが
できなかったのが唯一の心残り。。。
その「スマホケース」というお題で出した作品のひとつ
「スマホツール」。
スマホって これだけの機能が凝縮されてたら もはや ツールじゃねえかと。
ツールと言えば もちろん万能ナイフなんじゃないかと。
万能ナイフと言えば ビクトリノックスのあの赤いボディじゃないかと。
で 赤いボディから さっと 回転させてスマホを出せるケースを
つくりました。
ホームボタンのとこは 切り欠いてと。。。
スマホで大概のことはできるので、あとは牛乳キャップをあけるやつくらい
あれば大丈夫でしょう。
これだけスマホが浸透してる世の中で
いまだにスマホと打って「須真帆」と変換してくる僕のPCは
どういうつもりでんでしょうか。。。
「生命の神秘のれん」
先日なぜかツイッター上で現代美術二等兵の作品
「ナスカの夏、ペルーの夏」がリツイートされまくり、
この原稿を書いている時点でリツイート数が16000超、
お気に入りも9000超ということになっています。
実は昨年の今頃も同じ作品がリツートされまくって、
この時もリツイート数が5000を超えて本当に驚きました。
今回は1万超えということで、そんな多くの人の目に
とまったのかあ、と感慨ひとしおであります。
これはおそらく夏場で蚊取り線香を画像検索されたり、
ナスカの地上絵を検索したときに、たまたま目にして
いただいて、リツイートされたのだろうと思っています。
で、前回の時は「この拡散力はええ宣伝になるで!」
と思い作家自らツイッター上に気に入っている作品を
何点か上げてみたのですが、思いのほかリツイート
されず、己の発信力の無さを思い知りました。
で、今回は傷つきたくもないので、あえて便乗せず、
何事もいやらしい気持ちで動いたところで思ったように
ならんなあと自分を戒めつつリツイート数のゆるやかな
減速を他人事のように見つめています。
さて、いやらしい気持ちで作った訳でないのに
いやらしいと見なされる今月の駄美術「生命の神秘のれん」。
昔ながらの質屋の暖簾をイメージさせるデザインをベースに、
今まさに新たな生命の誕生を予感させる瞬間をデザインに
落とし込んだ暖簾です。わりと真っ当なコンセプトで
作ったのですが、作家自身のいやらしさが滲み出た
駄美術です。
「アリ塚えんぴつ削り」
2012年から「おバカ創作研究所」というイベントに出させてもらってます。
「コレジャナイロボ」や「自爆ボタン」「土下座ストラップ」でおなじみの
マルチクリエイティブ会社『ザリガニワークス』さんpresentsの
不思議な夜会。。。
ザリガニワークス・乙幡啓子・現代美術二等兵という好き勝手なモノ作りで知られる
おバカなクリエイター三組と豪華ゲストが夢の共演!
毎回テーマ(お題)をいただいて それぞれが思い思いの創作物をつくって
持ち寄るというクリエイター大喜利のようなイベントです。
最近では「グミ」というお題の乙幡さんの作品「フグ刺しグミ」が圧巻!
フグ刺しの原型を作り、ゴム型をつくって、そこにグミ素材を流し、大量に複製。
惜しみない労力で、フグ刺しを見事に再現し、場内を沸かせていました。
このイベント、毎回、当日もまったく打ち合わせせず、
それぞれの作品を隠し持ったまま舞台に上がるので、ただただ他人の作品に
驚くばかりで、なかなか気の利いたコメントとかできません。
素のリアクションです。
相方・シェーンの作品にも的確なツッコミができない始末。。。
作品制作はもちろん、しゃべりの方も 精進しなければ!
そんなこんなで今月の作品は このイベントの「文房具」というお題で
考えた「アリ塚えんぴつ削り」。
いくつか開いた穴にえんぴつを入れて、チンパンジーがシロアリを取っているかのごとく
えんぴつを削るというもの。
えんぴつには木の棒を模した葉っぱや アリをプリントしました。
毎回こんなくだらないものを散弾銃のごとく、連発しています。
さあ「おバカ創作研究所 vol6」はもうすぐ開催!
しゃべりの方はどうなるか?
「ヨロレヒかぶと」
このところ物忘れがひどく少し困っています。
普段の仕事ではメモをとったり必死で迷惑をかけぬようやり過ごしているのですが、
ことプライベートにおいてはハッとして「今何しようと思ってたっけ?」
「次何を調べようとしてたっけ?」等々、
すぐ思い出せずにモヤモヤすることしきり。
最近では「まあ、すぐ思い出さないということは、
それほど大事なことではないのだろう。」と気にしないようにするのですが、
後からとんでもなく大事な事だったのを思い出し
冷や汗をダーっとかくことも度々なのです。その分、細かい事にクヨクヨしたり、
面倒くさい細かい事もあまり気にならなくなったので、
それはそれで楽になったので「大人っていいなあ。」と思ったりするのですが、
それって大人通り越して老人のそれですな。…って、
これってかなりヤバい症状なのでしょうか。
さて、今月の駄美術は「ヨロレヒかぶと」。
「鎧兜」の空耳みたいな名前の作品です。
脳天気なヨーデルのフレーズ「ヨロレヒー♪」と伝統的な兜のマッチングの妙。
チロリアンハットを兜のような形と飾りで表現しました。
表現しましたっ!と言うほど何か考えて作った訳ではなく、結果を気にせず
手が動いてしまったのです。もしやこれは老いを通り越してボケはじめ!?
「溺愛」
2月に 17年連れ添った猫が死にました。
いきなりで なんですが。。。
犬のような ブタのような 人間のような
不思議な猫でした。
まあ 悲しい話はおいといて、彼の奇妙な部分をお話します。
明らかに人間の言葉がわかっていたようです。
ゲームボーイアドバンスSPの限定カラーというのを買ったときに
「どうだ!」って見せたら
『すご~い!』と 思わずしゃべってました。
テレビで一緒にプロレスを見ていたとき、
蝶野VS三沢という世紀の一戦で、入場してくる蝶野選手に
『ちょ~の~ ちょ~の~』と 声援を送ってました。
「蝶野だけじゃなく 三沢も応援してよ。」って言ったら
『・・・ミサワ・・・』と かなり低いテンションで言ってました。
・・・なんでしょうね。
出会った時にはもう大人だったので、ジェダイマスターのように
800歳を越えていたのかもしれません。
とにかくおもしろく楽しい相棒でした。
さて、今月の作品は「溺愛」。
昨年の民芸ネタの展覧会に展示した写真作品です。
うちの猫も溺愛していましたが、トリミングサロンには連れて行ったことが
ありません。メンゴ。
展覧会場ではこの大きな犬張子を、ダンボールのペットハウスに
入れていたのですが、会期終了後、うちの猫のハウスとして
活用させていただきました。
「終の棲家」
3月は春からの入学や就職、異動のシーズンの手前で
新生活の準備期間ですねー。家電量販店やデパートなんかに行くと、
そんな人たち向けの商品で溢れていてフレッシュな気分になれて
見て回るだけでもちょっと気持ちが盛り上がるので割と好きなシーズンです。
なんでしょうか、いろんなモノがまっさらに一新されるのが
ちょっと眩しい感じ、そんなものに惹かれるのは
もうオッサンの証拠なのかもしれません。
異動といえば以前単身で広島に3年ほど赴任したことがあるのですが、
部屋探しの時に提示されたのがワンルームで大体が6畳から8畳くらいが
ほとんどでした。その中に一件だけ11.5畳というのがあり、これはいい!と
広さだけで即決したのです。
で、住み始めると布団の回りに手の届く範囲で必要なもの達が配置されて、
実際に生活しているスペースは3畳ほどで残りは何も無い通路状態でした。
まあ、一人の人間が必要なスペースってそんなものかあ、
と当時は納得していたのですが、それは己のそれまでの
住環境が露呈していただけなのかもしれません。
さて今月の駄美術「終の棲家」。例の家庭のお邪魔虫Gさんを
ホイホイ捕まえるトラップを「終の棲家」として見立てた作品です。
それならせっかくなので、仕様プランとしてログハウス風や
コンクリート打ちっぱなしを提案したり、完成予想模型に
してみたりしました。暖かくなりだしたらお目にかかる機会も
増えるので、是非ともこちらに安住して頂きたいと思うのです。
「防寒竜~ティラノサウルス~」
現代美術二等兵としてモノをつくってますが、それ以外にもあらゆるものをつくってる。
本職として依頼を受けて商品の原型、
こどもが欲しがる商品化されてないおもちゃ、
趣味として作るプラモやガレキ、などなど。
わしゃ止まると死ぬんじゃと言わんばかりに毎日何かを作り続けてる。
そして仕事と趣味の境界線ともいえるワンフェスというイベントがあって、
そのための作品もつくってる。
ワンフェスというのはプロアマ問わず、立体物、造形物を
展示・販売する巨大フリーマーケットのようなもの。
自分で作ったフィギュアやマスコットを複製して、販売したりするんです。
仕事でブースを取ってるんで、どうせならオリジナルのものを
作って出そうと好きな骨格モノや恐竜モノを制作。
いろいろ展示発表すると、ネットで良いの悪いのコメントされたりしますが、
だいたいやいやいいう人は買ってない。買いもしないでどうのこうの言うとるんです。
「最大の称賛は買うこと」だと思ってますんで、
僕はこれはすごいと思ったものは黙って買います。
そういえば、そもそも『駄美術』も「美術じゃない」と言われ続けて
生まれたようなものですな。
さて今月の作品は「防寒竜~ティラノサウルス~」。
ワンフェス用に作ったマスコットです。
最近の学説で、「ティラノサウルスには羽毛が生えていた。」といわれてるんですが、
どうもしっくりこないんで、羽毛のパーカーを着たティラノサウルスをつくりました。
2月8日のワンフェスで売るので 称賛としてぜひご購入ください。
このコーナーに載せると「これは駄美術じゃない!」と言われそうですが。。。
「開運MIX」
謹賀新年!というわけで12月から「うわあ!時間経つのメッチャ早い!」
と焦っていたのも、月が変われば正月でなんだかのんびりムードです。
実を言うと去年の秋の個展以降、特に予定もなくダラダラしてたので
まったく気分だけの問題だったのです。エア焦り。12月やからつい
焦ったフリしていたわけです。
で、新年の気分の問題といえば初詣に行けばついついやってしまう
おみくじ。まあ、大凶とかははじめっから出ないようにしてるわな、
と思いつつちょっと気になってついつい運試しのつもりでやるのですが
小吉とか出ちゃうと何故か凶が出た気分でちょと新年早々後悔したり。
でもその神社も安産の宮だったり学業の神さんを祀っていたりで
50前のオッサンは神社のターゲットから外れてたりなのですが。
さて新年早々の今月の駄美術「開運MIX」。
人生いろいろ叶えたい願いもいろいろなので、お守りもいろいろ
楽しめる連包タイプにしてみました。欲張りなあなたは全部まとめて
身に着けてよし、親切なあなたは友達に分けてあげるのもよし。
ご利益MAXの次世代お守りです。